第25章 俺が処理する

息を深く吸い込み、日野遥は目尻に残る涙の跡をそっと拭った。声だけでも落ち着いて聞こえるよう、必死に整える。

「私は景辰と小さい頃から一緒に育ってきました。大学の頃……確かに、私たちは付き合っていました。でも、そのあと浅井お爺さんが、どうしても景辰と辻本嬢を結婚させるって譲らなくて……」

そう言いながら下唇を噛む。思い出しただけで胸がえぐられる、とでも言うように、涙がぽろぽろと大粒でこぼれ落ちた。

「その時、私は本当に苦しくて……だって、私は本気で景辰が好きだった。でも、景辰を困らせたくなくて……だから海外に行くことを選びました。この五年間、私は景辰と連絡なんて一度も取っていません。まし...

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