第45章 義父かパパか?

辻本雨妃は小さくうなずき、箸を持ち直した。

けれど数口食べたところで、ふっと顔を上げて立花時安を見る。

「須藤言に電話して。透も連れて来てもらって」

「うん」

立花時安は短く応じ、スマホを手に取って須藤言へ発信する。

返ってきたのは、泣き笑いみたいな須藤言の声だった。

「立花社長……それなら、社長と辻本さんが下りてきたほうが早いです」

立花時安が眉をひそめる。

「どうした?」

「来れば分かります」

通話が切れると、雨妃も食欲が失せたのか、弁当箱の蓋を閉め、ティッシュで口元を押さえた。そうして立花時安と並び、執務室を出る。

――技術部で、透が何かやらかしたのだろうか。

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