第48章 先に君の家に住む

江口准のその一言で、浅井景辰の胸の霧がぱっと晴れた。

もし透が本当に自分の子なら、辻本雨妃がそれを知られたがるはずがない。なら、年齢をごまかして隠すのも筋が通る。

どん底だった心に、火がついた。

「この件、徹底的に調べろ……できれば、親子鑑定までやれ」

江口准はうなずき、出ていこうとした。すると背後から、浅井景辰の声がもう一度響く。

「浅井グループと辻本グループの提携は、全部止めろ」

江口准は一瞬だけ眉をひそめたが、結局うなずいて執務室を出た。

閉まったドアを見つめながら、江口准は薄い迷いを抱く。

辻本グループがもう組む価値のない相手なのは確かだ。だがこのタイミングでの提携打...

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