第76章 結局のところやはりあなたの息子だ

「でも……景辰さん、最近ずっと辻本雨妃のところへ行ってるって聞きました。あの二人、なんだかんだで五年も一緒だったでしょう? 正直、少し不安で……」

吉野青の表情が、すっと冷えた。口調にはじわじわと軽蔑が滲む。

「辻本雨妃なんて、所詮は身寄りのない子よ。今さら後藤家に「認知」されたところで、後藤グループの末の末ってだけ。後藤家を離れたら、何にもなれない」

言葉を重ねるほど、目には怨みが濃くなる。

「当時だって、爺様が強引に押し切らなければ、浅井家に嫁がせるなんて絶対に許さなかったわ。家柄も後ろ盾もない女が、どうして浅井家の嫁になれるの?」

そう言いながら、今度は親しげに日野遥の手を取...

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