第87章 彼らの血液型は同じだ

浅井景辰は眉をひそめ、冷めた声で言った。

「透がうちのパーティーで倒れた以上、主催者として俺が様子を見に行くべきだ」

言い分は隙がない。あくまで「会場の責任」を負う立場として、万一があれば困る――ただそれだけだ、と。

日野遥の笑みがわずかに引きつる。それでも辛抱強く諭した。

「病院には人を行かせます。今日は私たちの婚約パーティーなんですから……」

「婚約パーティーは延期できる。今は透の安全が最優先だ」

浅井景辰は遮り、断言した。

そこへ吉野青が歩み寄ってくる。顔には露骨な不機嫌。

「景辰、余計なことしないで。子どもが転んだだけでしょ。わざわざあなたが行く必要ある?」

この婚...

ログインして続きを読む