第94章 本当に関係ないのか?

立花夫人はそう言うなり、江口零の手を引いて立ち去ろうとした。去り際、立花時安を一瞥して言う。

「時安、あなたも一緒に帰りなさい」

「母さん、父さんと先に零を連れて帰って。俺はあとで――」

「零が今回あんなことをしたのは、全部あなたの関わりが足りないせいよ。二度と同じ間違いをしないで!」

立花夫人は不機嫌そうに立花時安の腕を掴み、堪えきれないように小声でぶつぶつ言った。

「零はあなたの実の息子なのよ。いったい何を守るつもりなの?」

声は大きくなかったが、辻本雨妃の耳にははっきり届いた。

胸の奥がざらついた。それでも表には出さず、彼女は背を向けたまま透の食事箱を開ける。

時安はな...

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