第47章 叔父さんは本当に悪い

藤原辰は揺れながら立ち上がり、男の襟を掴んだ。「どういうことだ、言え!」

男は彼の手を振り払い、ベッドに投げ飛ばすと、顎をしゃくって言った。「この女が昨日俺を訪ねてきてな。婚約者が他の女に手を出そうとしてるから、その婚約者に少し懲らしめてほしいと頼まれたんだ」

男は床に落ちたスーツの上着を拾い上げ、払いながら言った。「信じられないなら、ホテルのロビーの監視カメラを確認すればいい。彼女が俺に会いに来たことがある。お前の様子じゃ次はなさそうだな。じゃあ、先に失礼する」そう言って、颯爽と歩き去った。

藤原辰の目は血走り、安田柔子に飛びかかると、その喉を強く掴んだ。「このあま、よくもこんなこと...

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