第115章

オンリーは空中でひらりと手を振ると、そのまま改札へ向かった。

穹はすぐさま水宮雪音の胸にしがみつき、「うわぁぁん!」と大泣きする。

けれど子どもの涙は、降り出すのも早ければ止むのも早い。

ホテルへ戻る道すがら、穹の気持ちはほとんど落ち着いていた。

悠人は、泣き腫らした穹の目を見てぽつりと言う。

『今日はアイシングしないと……このままだと明日、パンダみたいになるぞ』

穹はにこっと笑って、わざとらしく胸を張った。

『パンダになったら、かわいいじゃん?』

そして顔をくしゃっとさせて変顔。

それにつられて皆が笑う。

『はいはい、穹がいちばん可愛い可愛い』

悠人はふざけた調子で言...

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