第122章

七海は状況を察すると、慌てて穹と悠人の手を取った。

『行こう。先に戻ろう』

穹は水宮雪音を心配そうに見上げる。

『おばちゃん、早く帰ってきてね!』

悠人は江原翼に向かって、落ち着いた声で言った。

『おじさん、おばちゃんのこと守ってね』

江原翼は水宮雪音を一度だけ見てから、子どもたちに頷く。

『大丈夫だ。先に帰ってな』

それから七海は、二人を連れて帰る支度をした。

『気をつけてね』

水宮雪音は足元を見ながら七海に声をかける。

七海は小さく頷き、二人の手をしっかり握って歩き出した。

雨の日の道は滑りやすい。七海は指先に力を込め、二人を離さない。

『ゆっくりね』

手を引...

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