第20章

翌朝――。

水宮雪音は用事があって外出し、まだ早い時間に家を出た。

その背中が見えなくなるや否や、二人のちびっ子もベッドから跳ね起きる。村坂博から授かった「計画」を、いよいよ実行に移すためだ。

「お兄ちゃん、ママ出かけた!」

穹は二階も一階も、家の中も外もくまなく確認してから、悠人へ報告した。足取りは軽く、声には隠しきれない弾みがある。

「了解。荷物、ちゃんと揃ってるか最終チェック!」

「はいっ!」

穹はおどけて敬礼めいた仕草をして、ぱたぱたと走り去った。

一部始終を見ていた七海は思わず笑いそうになったが、口角が上がりかけたところで、今度は不安に眉が寄ってしまう。

ほどなく...

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