第33章

水宮雪音の反応に、二人のちびっこは胸の奥がひやりとした。

悠人はとっさに水宮雪音の手を掴み、何か言おうとした。

けれど水宮雪音は淡々と悠人の手を払いのけ、見向きもしない。

『ママ、こっち見て……。ぼくたち悪かった、ごめんなさい。ちゃんと謝るから』

水宮雪音は動じないまま、前へ歩き続ける。

悠人は焦った。喉が裂けそうな声で叫ぶ。

『もう話してくれないなら、ぼ、ぼく……妹を連れて家出する!』

本気で出ていくつもりなんて、欠片もない。

ただ、雪音の冷たさが怖くて、思わず口をついて出たのだ。クラスメイトが言っていた。「家出」って言えば大人はビビる、と。

案の定、水宮雪音の足が止まっ...

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