第49章
目を開けたら、もう真夜中だった。
水宮雪音は寝返りを打っても打っても、欠片ほども眠気がこない。
しばらくして身体を起こし、枕の下に隠していたスマートウォッチを取り出すと、迷いなくオンリーへ発信した。
『プー……プー……』
コールが鳴ったと思った次の瞬間、向こうはすぐに通話を取った。
『オンリー。昼間、ほかに何かあったでしょ?』
雪音が単刀直入に切り出すと、オンリーは白々しくとぼけた。
『何もないよ! 悪夢でも見たんじゃない? どうして急にそんなこと聞くのさ』
深夜のこの白々しさで、雪音は確信した。
息を深く吸い込む。
『オンリー……』
『ごめんなさい!』
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