第78章

どうして彼女が、あいつらの代わりに弁解しなきゃいけないの?

先に絡んできたのは向こうだ。

穹が怪我をしたのだって、あいつらのせい。

なのに、なんで助け舟を出す?

自分から苦しみに飛び込めって?

水宮雪音は冷ややかに見下ろし、穹の手をきゅっと握った。

『行こう』

七海も慌てて悠人の手を取る。

数人は連れ立って幼稚園へ入った。

道すがら、あちこちから指をさされる。

ひそひそ声。値踏みするような視線。

水宮徹人の狙いは、事情を知らない連中を焚きつけて、世論を味方につけること。

――寝言は寝て言え。

『ちゃんとお勉強してね。お迎えはママが来るから』

水宮雪音は二人の頭をそ...

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