第12章 女子高生が、そんな大金どこから持ってきたんだ?

加藤浩史も、驚いたように彼女を見た。――どうして知っている?

「高価な薬材で経絡と神経をきちんと整えないと、今後の動きに影響が出ます」菅田美波は続けた。声色には、わずかな重みが滲んでいる。

「高価って……いくらくらいだ?」体育の先生が眉をひそめる。「相当かかるんじゃないのか」

菅田美波は答えなかった。胸の中では、もう桁が見えている。

こんな厄介な経絡の損傷に使う薬材は、手に入るかどうかすら運次第。値段も常識の外だ。

前世で、世間から身を隠した名医に一度だけ会ったことがある。

その名医には弟子がいて、腕は一流――とくにこういう難症の処置に滅法強い。だが性格は偏屈で、報酬の取り方も法...

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