第25章 揺るぎない判罪

名誉毀損? 被害届? そんなの、普通の高校生が口にする言葉じゃないだろう。

物理担当の教師は怒りで全身をわななかせ、菅田美波の鼻先を指差して甲高く嘲った。

「被害届だぁ? ははっ! 菅田美波、ここが何だと思ってるの。おままごとじゃないのよ。名誉毀損? あんたみたいな小娘が名誉毀損なんて言葉を知ってるの? 笑わせないで。身の程知らずもいいところね!」

――どうせ虚勢だ。脅せば引く。そう決めつけている顔。

菅田美波はその教師を見た。冷えきった目。道化を眺めるような、薄い温度。

「おままごとかどうか、すぐ分かります」

それ以上は言わない。彼女は手を上げ、校長室の扉をコンコンと叩いた。

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