第39章 同じ道を行く

彼は堪えきれず、自ら門前まで送り出した。彼女が屋敷門の外へ消えていくのを、黙って見届ける。

菅田承吾は、未練の欠片もないその背中を眺めながら、唇の端に浮かんでいたごく薄い弧を、ゆっくり深めた。

そして腰を上げ、高坂柏松に一礼する。

「高坂学長、お体が問題ないようで何よりです。では、私も失礼します」

一拍置き、視線を庭の外へ流す。口調はあくまで自然で、思いつきのついで話みたいだった。

「ちょうど……菅田さんと同じ方向なので。少しお送りします」

二人は前後して、屋敷を出ていった。

彼らが出た直後、高坂柏松も部屋へ戻ろうとしたところで、ポケットのスマホが鳴った。

画面に出た名は九条...

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