第61章 かかってこい

予想はしていた。だが、その結論をこの耳で聞かされた瞬間、胸の芯を生きたまま抉り取られたような痛みが走った。

「彼女は旅立つ前に、暗夜を私に託した」

菅田美波は一語一語を噛みしめるように言った。声量は大きくない。なのに、地面に叩きつけた石みたいに重い。

「あり得ねぇ!」

包帯を巻き終えたばかりのドクロが、痛みも忘れて跳ね起きた。

「ボスが、俺たちを部外者に渡すわけねぇだろ! お前、何者だ! ボスに何をした!」

周囲の傭兵たちもざわりと詰め寄り、疑いと敵意を隠そうともしない視線を向けてくる。

「部外者?」

菅田美波は、傷だらけの男たちを冷えた目で一巡させた。

「今の自分たちの有...

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