第85章 全ネットが震撼

菅田美波は、彼のわずかに強張った顔色など意に介さず、枕の下からスマホを探り当てると、見慣れたアイコンをタップした。陽気な電子音が鳴り、手慣れた指さばきでパズルゲームを始める。――これ以上、相手をする気はないとでも言うように。

そのあまりに能天気な様子に、菅田承吾はどうしようもなく肩をすくめ、首を横に振った。

「リンクスに着替えを何着か用意させた。外のクローゼットに入れてある。必要なら自分で取れ」

言い置いて、承吾はドアへ向かう。

「しっかり休め。何かあったら呼べ」

「うん」

美波は顔も上げず、気のない返事だけを落とした。

外で寝室の扉が閉まる、かすかな音。

それを聞いた瞬間、...

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