第99章 正確に場所を特定する

皆が息を呑む中、菅田美波は大股で主制御台へ歩み寄り、キーボードを引き寄せた。

細く長い十指がキーの上で一瞬、宙に止まる。次の刹那――幻みたいに跳ね始める。

パチパチパチパチッ。

乾いた打鍵音が、豪雨のような密度でサーバー室を叩いた。

画面で動いていた追跡システムが強制終了され、代わりに真っ黒なDOS画面が立ち上がる。

幽青のコードが、目を焼くほど複雑なまま滝のように流れ落ちた。

止めに入ろうとした技術主任は、表示された文字列を認識した瞬間、雷に打たれたみたいに硬直する。

「……逆侵入のアルゴリズムだと? なんで、そんなものを――!」

目を見開いたまま、声が震えた。こんなレベル...

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