第4章

 アントニオは顔の冷や汗を乱暴に拭い、下っ端の清掃係を何人か呼びつけた。私の死体を柱から外して担ぎ出し、地下室の洗浄槽に放り込むつもりだ。どろりと粘つく汚れた血を洗い流し、服を着替える――そんな段取りだった。

 だが、やつらが私を担いだまま、陰気な牢の回廊を出る前に、カミラが行く手を塞いだ。

 カミラの背後には、顔つきの悪い傭兵が数人。彼女は冷ややかに手を振り、清掃係に下がれと命じる。

「ドリアンが言ってたわ。ここはもうあなたたちの出番じゃない。引き渡して。あとはこの人たちが片づけるから」

 先頭の清掃係が一瞬ためらった。

 アントニオの命令だと説明しかけた、その口を――カミラの氷...

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