第6章
リオーダンは今にも飛びかかりそうな獣そのものだった。人差し指がわずかに動けば、次の瞬間にはドリアンの頭を撃ち抜き、脳みそを吹き飛ばすだろう。
だがドリアンは鼻で笑い、顎下に突きつけられた銃身を強引に払いのけた。険しい目つきで身をかがめ、床タイルの上に落ちていた銀の十字架のブレスレットを拾い上げる。さっき殴り飛ばされた時に落としたものだ。
鎖の隙間には、暗赤色の血と、皮膚の欠片がこびりついたままだ。
ドリアンはそれを宙にぶら下げ、リオーダンの目の前で冷ややかに揺らしてみせた。
「ほら、これを見ろよ、リオーダン。見覚えがあるだろ?」
「そのブレスレット、サーシャが三年間ずっと身...
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