第148章

高橋玲は呆れたように目を回し、その手をパシッとはねのけた。

「誰が好かれたいって? もういいから、あんたたちは温泉に行きなさいよ。私はちょっと涼んでくる。ここは暑すぎて、息が詰まりそうだ」

「一緒に行こうか?」

「いいえ、楽しんでらっしゃい。私は待ってるから」

高橋玲はバスタオルを羽織りながら断った。

「それに、外にはボディーガードが二人もいるしね。まるで天然記念物扱いだわ」

言い終わると、高橋玲は温泉の縁へ歩み寄り、盛り上がっている二人のお喋りを遮った。

「ちょっと用事があるの。外で会議しなきゃいけないから、恵美姉と遊んでて。外で待ってる」

桜は彼女が立ち去ろうとするのを見...

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