第149章

その一部始終は、少し離れた場所に控える二人の護衛によって監視されていた。

護衛Bは振り返るまでもなく、同僚が今の決定的瞬間を夏川補佐へ送信したことを確信していた。

案の定、護衛Aは険しい表情でメッセージを打ち込む。【護衛A】:高橋様、身元不明の男と談笑中。

藤原グループ、社長室。

藤原時夜は夏川風のスマートフォンを握りしめ、護衛から送られてきた報告に、暗い情念を帯びた視線を注いでいた。何度も、何度も。

認めざるを得ないが、護衛Aにはカメラマンの才能があるらしい。動画であれ写真であれ、妙に芸術的な構図で撮られている。

高級ブティックで、メイドを連れた高橋玲が花のような笑顔を咲かせて...

ログインして続きを読む