第152章

藤原時夜の視線が、高橋玲の持つロゴの判別できない紙袋へと落ちる。

鼻で笑った。ホスト遊びの次は買い物か、随分と楽しそうじゃないか。

「強欲で好色……」

その言葉は、まるで歯の隙間から絞り出されたかのような響きを帯びていた。

言い放って顔を上げると、高橋玲は無言のまま、隠そうともしない嫌悪の表情を浮かべていた。

一瞬、藤原時夜は虚を突かれたが、すぐに表情を一層険しくさせ、大きな掌で高橋玲の顎を乱暴に掴んだ。

「どういうつもりだ? さっきまでは威勢がよかっただろう。何か言え!」

指に込められた力が急激に強まる。高橋玲は反射的に抱えていた箱を手放し、藤原時夜の手を力任せに引き剥がそう...

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