第194章

藤原時夜は片眉を跳ね上げた。やはり、聞く相手としては正解だったようだ。

「人を好きになるというのは、どういう感覚だ?」

池島叶月は頬を朱に染め、恥じらうように耳元の髪を弄った。声が微かに震えている。

「人を好きになるというのは……毎日その人のことを思い出し、会いたくなり、キスや抱擁、もっと親密なことをしたくなることです。他の誰かと一緒にいるのを見るだけで、腹が立って、苦しくなって……」

彼女の声は次第に小さくなり、視線は抑えきれない様子で藤原時夜へと向く。

だが、藤原時夜は彼女の言葉に触発され、沈思黙考していた。

キス、抱擁、さらに親密な行為……。

脳裏に、あの夜の光景が勝手に...

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