第200章

「プレゼント」という単語を耳にした途端、子供たちの耳がぴくりと動いた。見知らぬ来客がいることなどお構いなしに、小さな頭をあちこちに巡らせて探し始める。

「プレゼント? どこにあるの?」

桐子は先ほど頭を小突かれたばかりだ。プレゼントという甘い言葉にも警戒心を解かず、鋭い視線を桜や高橋玲たちへと向けた。

彼女は声を潜め、弟や妹たちを叱りつける。

「曇子おばあちゃんにいつもなんて言われてるの? ちょっとしたプレゼントで騙されて、もし相手が人攫いだったらどうするつもり?」

意外なことに、後ろにいた子供たちは姉の言葉を聞くと、すぐに借りてきた猫のように大人しくなった。

白黒はっきりした瞳...

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