第219章

凄まじい衝突音が轟いた。右側の車は弾き飛ばされた勢いで横転し、十数メートル先でようやく動きを止める。エンジンはすでに息絶えていた。

左側を走っていた車は、こちらの意図を察したのか、慌てて幅寄せして進路を塞いでくる。

高橋玲はそのまま突っ込むつもりだったが、ボディーガードが怖気づいたようだ。

車が停止した瞬間、背後から追突される衝撃が走る。

高橋玲は胸元を押さえた。幸いにも、この車は頑丈だ。これだけの衝撃を受けても、彼女自身は無傷で済んでいる。

車外には破片が散乱している。右側の車の搭乗者は生死不明だ。

一方、左と後ろの車からは男たちが降りてきて、罵声を浴びせながら詰め寄ってくる。...

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