第238章

高橋玲は片手で福田真幸の襟首をきつく掴み、痛みを堪えるような声で言った。

「結構よ。ボディガードを呼んで手伝わせるから」

だが言い終わるや否や、福田真幸は彼女をさらに強く抱き寄せ、険しい表情を見せた。

「高橋さん、怪我をしているんだ。誰が手伝うかなんて問題じゃない。まずは手当てが先だ」

そう言いながら、通りかかった使用人を呼び止める。

「休憩室へ案内してくれ。この方が怪我をした」

言葉を聞いた使用人は、二人をちらりと見てから、足早に休憩室へと案内した。

高橋玲が彼に支えられながらソファに腰を下ろすと、わずか数分の間に、足首はすでに赤く腫れ上がっていた。

福田真幸は彼女の前に片...

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