第9章

 平和な時間なんて、そう長くは続かない。私たちのような裏の稼業では、大金が動けば必ずと言っていいほど、底辺を這いずり回るハイエナどもが群がってくるものだ。

 改造バイク工房の規模が大きくなるにつれ、そこに積み上げられる札束の山が、「ヴァイパーズ」の縄張り意識とちっぽけなプライドをひどく刺激したらしい。

 街の噂によれば、奴らは資金繰りに喘いでおり、うちの工房が叩き出す莫大な利益に血走った目を向けているとのことだった。

 奴らは「代理人」とやらを二度も送り込んできて、利益の分け前を要求してきた。もちろん、二度とも容赦なく修理工場から叩き出してやったが。

「ボス、最近あのヴァイパーズのク...

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