第100章 彼の突然の接近

「三日後はママの誕生日だろ。誕生日パーティーに行けば、当然会える」

大原晴樹は文哉のコートを手に取り、肩にかけてやると、そのままひょいと抱き上げた。

「今のおまえが一番先にやるべきことは、飯を食うことだ」

文哉は大原晴樹の首にぎゅっと腕を回し、もう暴れなかった。食事を拒むこともしない。

くりくりした大きな目がきょろきょろと動く。

頭の中ではもう、杏璃にどんなプレゼントを用意するか、必死に組み立て始めていた。

今度こそ、心を込めて。

前に友里絵おばさんに贈り物をしたときみたいに――いや、それ以上に。

ちゃんと頑張れば、ママは喜んでくれる。

そしたら、また前みたいに、自分を愛し...

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