第109章 彼はあなたに会いたい

文哉は小さな頭をしゅんと垂らし、見るからにしょげた様子だった。

そのとき、熊元友里絵が近づいてきて、親しげに文哉を抱き寄せる。

「文哉、どうしたの? 元気ないね」

文哉は首を振った。

「元気ないわけじゃない。ただ……」

まだ幼い文哉には、胸の奥のもやもやを言葉にできない。ただ、なんとなく気持ちが悪かった。

熊元友里絵はふっと笑い、ミルクティーを脇に置く。

「さっきのミルクティー、本当においしかった。すごく好き。どうやって作ったのか、教えてくれる?」

「こんなにおいしいミルクティー、ほんと久しぶりに飲んだの。ありがとうね」

その言葉を聞いた瞬間、文哉の顔は耳まで、いや首筋まで...

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