第117章 熊元爺さんの策

熊元友里絵が文哉の手を引き、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。まるで最初から彼らを待っていたかのように、大原晴樹も数歩進んだところで足を止めた。ほどなくして三人は、横一列に並ぶ形になる。

熊元友里絵は淡いピンクのドレスに身を包み、髪はきっちりとお団子にまとめていた。頭には、びっしりとラインストーンの散ったティアラ。甘やかされて育った小さなプリンセス――まさに、そんな言葉がぴったりだった。

文哉もまた、大原晴樹とよく似たスーツ姿だった。いわゆる親子コーデというやつで、小さな身体がきちんと「紳士」に仕立てられている。背伸びした感じがありながらも、妙に様になっているのが腹立たしい。

三人がゆっく...

ログインして続きを読む