第40章 まだどれくらい頼るつもりだ

「新人の面倒を見るだけでしょ。別に困らせることでもないわ」

杏璃は笑って引き受け、デスクのほうへ視線を投げた。

「で、人は? まだ来てないの?」

「今朝出社するって言ってたのに、初日から遅刻だよ。来たらちゃんと注意しないと」

西川結人が言い終えるか終えないかのところで、ばたばたと騒がしい足音がして、勢いよく誰かが飛び込んできた。

「本日から配属のインターン生です! 大原泰介と申します、よろしくお願いします!」

杏璃は、その声に聞き覚えがあった。

顔を上げた瞬間、相手が誰か分かってしまう。

「……なんで、あなたなの?」

大原グループ傘下にもデザインアトリエはいくらでもあるはず...

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