第81章 熊元家との因縁

「行こう。飯にしよう」

大原晴樹はドアを開けて車に乗り込み、エンジンをかける前に、熊元友里絵が口を開いた。

「晴樹。今回の海外は、試合だけじゃなくて……お願いがあるの」

「知ってると思うけど、うちの家族ってずっと海外で暮らしてきたでしょ。最近、おじいちゃんの体調がどんどん悪くなってきて……最期は故郷で、って言い出してるの」

「それで今回、家族を日本へ帰す手配を、あなたにお願いしたくて」

そう言うと、熊元友里絵は唇をきゅっと結び、困ったように視線を落とした。

「晴樹、もし負担になるなら……」

「負担じゃない」

大原晴樹は淡々と言う。

「俺が段取りする」

「本当? 晴樹って、...

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