チャプター 15

数日後――デザイナーコンペの表彰式会場、舞台裏。

アイリーンはヴィンテージの赤いドレスをまとい、椅子に腰かけたまま、メイク係に眉の形を整えさせていた。

サラのアシスタントであるエイミー・ウォードが、「ハート」名義で提出されていたデザイン案を、彼女の前のメイク台にそっと置く。

「ジャクソンさん、こちらが用意したスピーチです。少し目を通していただけますか」

アイリーンはちらりと見ただけで受け取らず、くすりと笑った。「サラってほんと念入り。でも、こんなのいらないわ」

その態度にエイミーは不快感を隠せなかった。「あとでデザインの着想を説明していただきます。目を通さずに、どうやって話すおつもり...

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