チャプター 30

チャールズは、パトリシアが目を覚ましたら贈り物に気づき、誕生日パーティーのことを口にするはずだと思っていた。昨夜、帰宅してすぐ、彼はプレゼントをベッド脇のサイドテーブルに置いたのだ。

だが起き上がったとき、隣の場所はもう空っぽだった。

サイドテーブルの贈り物は手つかずで、その瞬間、胸の奥がすうっと沈んだ。

彼は急いで階下へ降り、玄関ホールでパトリシアがエミリーと一緒に靴を履き替えているのを見つけた。

エリーが食堂から出てきて、きちんと化粧をしたパトリシアの姿に目を留める。今日はチャールズが家にいることを思い出し、にこりとからかった。

「奥さま、お化粧がお綺麗ですね。旦那さまとデートで...

ログインして続きを読む