チャプター 33

デイジーは疑念の棘にちくりと刺されたが、顔には出さずに平静を装った。いま彼女には、もっと片づけるべき厄介事がある。

この秘密なら、世界中に言いふらすのにうってつけだ。ようやく甘美な復讐ができる――そう思うだけで胸が熱くなった。

数日前、託児所でパトリシアにこっぴどく叱り飛ばされたことを思い出すと、血が煮えくり返った。

秘密を掴んだ以上、社交界の輪にばらまいてやる。そう腹を決めた。

二人が別れる前に、デイジーは素早く身を翻し、さりげなく会場の自分の側へと戻っていった。

カルヴィンと別れたあと、パトリシアは誰かに見られているような気がした。振り返ってみたが、そこには何もない。

ぞわりと...

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