チャプター 42

そのころブルースは自室に立ち、私立探偵から送られてきた写真を映すパソコン画面を睨みつけていた。そこには、パトリシアとチャールズが抱き合う姿が写っている。

彼の瞳に宿る憎悪は、画面など引き裂いてしまいそうなほど濃かった。

テーブルの赤ワインをつかむと、彼は一気に飲み干した。口の端からこぼれた液体が高価な絨毯へと滴り落ちる。

「ゲームは、いま始まったばかりだ」

唇に狂気じみた笑みを浮かべ、低く呟く。

この首脳会談を、穏便に終わらせる気などなかった。

夜九時。外はすっかり闇に沈んでいた。

パトリシアが見ると、チャールズは帰る気配をまるで見せず、黙って書類を片づけている。

堪えきれず、...

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