チャプター 43

パトリシアは、自分がまたいつ眠りに落ちたのか覚えていなかった。ただ、チャールズの低い声が子守歌のように耳をくすぐり、そのまま眠りへ誘われたのを、ぼんやりと思い出す。心地よい休息だった。

夢に沈みかけたそのとき、かすかに、誰かが自分の名を呼ぶのが聞こえた。

まつげがひるりと震え、そっと目を開けると、まず飛び込んできたのは、眉間に皺を寄せたチャールズだった。彼は優しく、パトリシアの手を自分の手の中に包み込んでいる。

「まだ痛むか?」いつもより掠れた声で、彼は無意識に彼女の手の甲――針の跡を親指でそっと撫でた。「遅くなってすまない、パトリシア」

パトリシアは戸惑い、寝ぼけているのでは、と尋ね...

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