チャプター 46

病室の扉がきい、と軋んで開き、パトリシアは不思議そうに顔をのぞかせた。ついさっきポールが出ていったばかりだ。今度はいったい誰だろう。

最初にひょいと入ってきたのはエリーだった。上品な魔法瓶を抱え、穏やかな笑みを浮かべている。

「アンダーソン夫人、体にいい高麗人参のスープをお持ちしました。少しでも楽になりますように」

「いま食べたところで……」パトリシアは少し驚いた。チャールズが手配してくれた食事を、たしかさっき食べ終えたばかりではなかったか。どうしてまた、食べ物が増えるのだろう。

エリーがベッドのそばまで来た、そのときだった。部屋の浴室から、私服姿のチャールズが出てきて、エリーは思わず...

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