チャプター 51

パトリシアは、彼が突然そこまで近づいてきたことに不意を突かれ、頬が瞬く間に赤く染まった。

彼の体温の熱さと、視線の強さが肌越しに伝わってくる。

反射的に一歩退こうとしたが、彼は逆に腕を引き、さらに近くへと引き寄せた。

「な、何してるの……?」パトリシアはどもり、震える声のまま、ぎこちなく視線を逸らした。

チャールズの笑みは深まり、目にはいたずらっぽい光が宿る。

彼は身を屈め、唇を彼女の耳元すれすれまで寄せ、二人にしか届かない声で囁いた。

「別に大したことじゃない。君、俺の服を着たらすごく似合うだろうなって思っただけ」

耳にかかる温かな息に、パトリシアの体から力が抜けた。

彼女は...

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