チャプター 61

「心配しているのはわかるよ」カルビンは彼女と視線を絡め、誠実さを隠そうともしなかった。

「この仕事は勤務時間も融通が利くし、タイムカードを押す必要もない。基本は新人デザイナーの指導だ」

「報酬についても、業界最高水準を出せる。それに、年に二回、リーガル・シティのワークショップに参加する機会もある」

リーガル・シティのワークショップ――それはかつて、彼女の夢だった。

パトリシアは息が早まり、心臓が高鳴るのを感じながら、声だけは平静に保とうとした。

「どうして……私なの?」

パトリシアはカルビンを見つめ、瞳に好奇心の火花を灯した。

「スコットさん」彼女は落ち着いた、けれど芯のある声で...

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