チャプター 62

パトリシアは革張りのシートにもたれ、明らかに話す気分ではない様子だった。

チャールズは待ったが、パトリシアは沈黙を守った。黙っている時間が長くなるほど、自分の嘘がほころび始めるのではないかという不安が募っていく。

嘘をつくと、こんなにも身をさらけ出したような気分になるなんて、誰も教えてくれなかった。彼は次第にそわそわし始めていた。

パトリシアはじっと彼を観察している。その嘘はあまりにもわかりやすく、彼女がひと睨みするだけで、チャールズは凍りつきそうだった。こんなチャールズを、彼女は今まで見たことがない。

今朝、家を出るときの彼の不機嫌さを思い出し、いま目の前にいるぎこちなさと比べると、...

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