チャプター 64

パトリシアが返事をしようとした、そのときだった。アイパッドが短く鳴り、ワッツアップのメッセージが届いた。マークのアシスタントからだった。

彼女はちらりと画面に目を落とし、「行けない」と言った。

チャールズもメッセージを見てしまい、胸の底がすとんと沈んだ。魅力的に見せるには理解と寛大さが大事だ――ポールの助言が脳裏をよぎる。

「旅行は日程を変えよう。いつ行くつもりだった?」

「マークのスタジオから招待が来たの。来週、時間を見つけてリーガル・シティに行くわ」パトリシアは、チャールズの機転を認めるように小さくうなずいた。

「この数日はデザインに集中しないと。エミリーは、あなたがもう少し見て...

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