チャプター 74

チャールズは小さく息を吐き、ルーベンを先導して家の中へ入った。

ローズウッド邸の居間は、まるで空気が凍りついてしまったかのようだった。

ルーベンはソファに腰を下ろし、落ち着かない様子でズボンの生地をこすりながら、視線をあちこちに泳がせた。

彼はチャールズと一対一で向き合うことが滅多にない。あの冷えた態度は、いつもルーベンの神経を逆撫でする。

かつて短気で勢いのあったルーベンも、チャールズの苛立った表情を前にすると、言いたかったことがふっと飛んでしまった。

そもそもチャールズの躾や教育に関わったことがない。そこはいつだってウィリアムの役目だった。だから今さら父親ぶって、厳しく諭すような...

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