チャプター 78

パトリシアは、腰に回されたチャールズの腕に力がこもるのを感じた。顔を上げると、冷ややかで端正な横顔には、感情の色がいっさい浮かんでいない。

視線に気づいたチャールズは身をかがめ、「妻の友人に食事をご馳走するのは、いけないことか?」と低く言った。

パトリシアは面食らった。――わざとだ。きっと、この男はわざとやっている。

カルヴィンの目が翳り、拳がぎゅっと握り締められる。

間違いない。チャールズはわざとだ。

その言葉は、カルヴィンがパトリシアにとって「ただの友人」にすぎないのだと突きつける、露骨な念押しだった。

「行こう。店は予約してある」チャールズはパトリシアの肩を抱き、そのまま有無...

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