チャプター 83

チャールズの声に宿る気遣いの色を聞き取ったポールは目を見開き、彼の変わりようがにわかには信じられなかった。

ポールはごくりと唾をのみ込み、そっと身を退いた。これ以上、聞いていいものではない気がしたのだ。

立ち去ろうとした、その前に――チャールズの柔らかな、懇願するような声が耳に入った。

「……な?」

ポールは膝が抜けそうになり、危うくその場に崩れ落ちるところだった。

(助けてくれ……アンダーソンさんの変化が急すぎる!)

チャールズはポールの反応など意に介さず、携帯電話を手にしたまま、パトリシアの返事を待っていた。

「どこにいたの?」電話越しのパトリシアの声は落ち着いている。だが、...

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