チャプター 9

パトリシアは、彼がふと動きを止めたことに気づき、その視線の先を追った。

彼は指先についた水気をじっと見つめ、いたずらっぽく指で弄んでいる。

「なにしてるの?」パトリシアは気恥ずかしさに頬を赤くした。

止めようとした、その瞬間――外からエミリーの声が聞こえた。

「パパ、お話の時間だよ」エミリーが甘えるように呼ぶ。

パトリシアは我に返り、チャールズを浴室の外へ押し出して、素早く扉を閉めた。

『俺じゃ、満足できないのか?』彼は閉じられた浴室の扉を見つめ、それから手のひらの水滴に目を落としてくつくつと笑うと、寝室へ戻り、娘と遊びの続きをした。

「パパ、わたし上手にできた?」エミリーは小さ...

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