第百二十九章

悟はそれを見て提案した。

「俺も一緒に行くよ」

断るつもりだったが、藤原家の人々の態度を思い出し、結局頷くことにした。

間もなく、私は指定された通りに藤原家へ足を運んだ。

家の中は重苦しい空気に包まれていた。

ただ、寧々の姿はどこにもなく、どこへ行ったのかもわからない。

私の姿を認めるなり、雪枝はいつもの見下したような嫌悪の表情を一変させた。満面の笑みを浮かべて歩み寄り、ご機嫌伺いのように声をかけてくる。

「葵、やっと来てくれたのね。ずっと待っていたのよ」

遠回しな探り合いをする気は起きず、私は単刀直入に切り出した。

「おばあちゃんの具合は?」

雪枝はわざとらしくため息を...

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