第18話

和也がなかなか首を縦に振らないのを見て、寧々は少し焦り始めたようだった。

「和也お兄ちゃん、私のことすら信じてくれないの? たった五百万じゃない。お兄ちゃんにとっては痛くも痒くもない額でしょ?」

その声には、甘ったるい響きが混じっている。

和也は結局、寧々の猛アタックに耐えきれず折れた。

「わかった、わかったよ。財務部に振り込むよう伝えておく」

和也が妥協した途端、寧々の顔にぱっと花が咲いた。彼女は機嫌をとるように甘い言葉を並べ立てる。

「やっぱり、お兄ちゃんが一番優しい!」

二人のそのやり取りを目の当たりにして、私は吐き気すら覚えた。

正妻である私の目の前で、堂々とイチャつ...

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